胃内視鏡検査を受けられる方へ
□大切な検査です。正しい診断ができるように、次のことを守ってください。
検査の前日
- 夕食は固いものを避け、消化のよいものを朝の場合午前8時ごろまでに済ませてください。水分は普通におとりください。
- 普段から就寝前に薬を服用されている方は、いつものようにお飲みください。
検査の当日
- 朝食(ごはん、パン、味噌汁など)は、とらないでください。
- 薬も服用しないでください。
- 牛乳、ジュース、日本茶、紅茶、コーヒーなどは飲まないでください。
- 湯のみ茶わん1杯ぐらいの水やお湯でしたら、お飲みになって結構です。
(糖尿病でインスリンを注射していられる方は、インスリンを注射しないでください。)
来院のご注意
- なるべくゆったりした服装でおこしください。
- 濃い口紅はご遠慮ください。
- 時間に余裕をみておこしください。検査の都合で開始時間が多少前後する場合があります。また麻酔や注射の影響がとれるまでに少し時間がかかります。
- 注射の影響が残りますので、検査を受ける方が車を運転してくるのはおやめください。
■次のような方はお申し出ください。
- 心疾患、緑内障、前立腺肥大、アレルギー体質、肝炎、のどが痛い方。
- 胃の手術を受けた方。人工透析中の方。
- 血液をサラサラにする薬(ワーファリン・パナルジン・ペルサンチン・バッファリンなど)を服用している方。
- 以前に内視鏡検査を受けたとき嘔吐反射が強かった方、苦しかった方。
■内視鏡(胃カメラ)検査とは
内視鏡とは「体の内部を見る鏡」という意味です。胃に超小型カメラを入れて撮影する胃カメラが日本で発明されて、早期胃癌を発見できるようになりました。今では光ファイバーを使用したファイバースコープか、非常に小さいテレビカメラを組み込んだ電子内視鏡を用います。胃の内視鏡では、食道、胃および十二指 腸の一部を観察します。
胃の中の泡を消す薬を飲んでいただき、鼻穴の麻酔を行います。内視鏡は5.8㎜の太さがあります。経鼻的に挿入しますので、ほとんどの方は苦痛無く検査を受けて頂くことが出来ます。普通に呼吸ができますのであわてないで下さい。検査は10分間くらいです。
まれに極端に鼻穴が細い場合経口からの検査に変更いたします。
■生検(胃の粘膜からごく小さい組織をつまみ出す)することがあります。
眼で見ただけで診断が決めかねるときに、胃粘膜から細胞を採って顕微鏡を調べます。痛くはありませんが、2㎜くらいの小さい傷ができます。2~3日は刺激物は避けてください。
■色素液をまくことがあります。
食道や胃粘膜の細かい変化を観察するために、色素液をまくことがあります。あとで尿や便に色が付いたり、胸やけが残ることがあります。
■検査が終わった後で。
- のどの麻酔がとれるまでは食事をしないでください。
- 胃を膨らますために入れた空気が腸に残るので、「お腹が張った感じ」や「鈍い痛み」があるかもしれません。体を動かしているうちに下からガス(おなら)が出れば問題ございません。
- 注射した方は、排尿が少し困難になったり、多少まぶしいことがあります。
- 注射をした方は、1~2時間は車の運転をしないでください。
医師や看護師から、検査後の注意事項をお話しします。おわかりにならないことがありましたら、遠慮なくお尋ねください。ひどい痛みがあったり黒い便が出たりしたときには、来院するか連絡してください。
検査結果を聞きに来てください。
大切な検査です。結果を確認してください。